Everyday objects, tragic histories
Ziyah Gafić: Everyday objects, tragic histories - YouTube
Everyday objects, tragic histories
写真家であるプレゼンテイターが納めている写真は、時計・鍵・クシ・眼鏡など、何ということのない日用品ばかり、ただしその持ち主がもう生きていないということを除けば。こうしたボスニアの大虐殺の犠牲者たちの日用品は決して遺族の元に渡ることはなく、無造作に棚に放り込まれるかそのまま捨てられるかである。
歯ブラシを持っていた遺体は、果たしてその時彼の身に起こりうるであろうことを想像しただろうか。脆く儚い遺体、やがて薄れゆく記憶、こうしたいつか消え去ってしまうものよりも、「遺物の写真」は無くなってしまった被害者のことをずっと遺族に伝え続ける。だからプレゼンテイターは遺物の写真を撮り続けるのである、そこに被害者が生きていたことを伝えるために。
印象に残ったフレーズは
"In all their simplicity, these items are the last testament to the identity of the victims, the last permanent reminder that these people ever existed."
「地味ながらも、これらの品は個々の犠牲者の最後の証なのです。最後の永遠の忘れ形見、それはこれらの人々がかつて存在した証。」